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「ぼくはお金を使わずに生きることにした」という本を読みました。

先日、新年会で友人から本を借りました。マーク・ボイルというアイリッシュの男性が書いた本で「ぼくはお金を使わずに生きることにした」(the moneyless man/ A year of free economic living)という本です。中身としては題のまんまですね。



お金を使わない生活というと、私が最初に頭に浮かんだのは「働かなくてもいいんじゃないの?」って事でした。現世のしがらみの根元とも言えるお金と縁を切れば、自由にはなるけど失うものも多いですよね、プライドや今までの人間関係とか!つまりステレオタイプのホームレスの方のような生活(自立したホームレスの方、big issueなどの雑誌を販売して自立している方とは別な)をイメージしました。しかしこのマークは時給自足とバーター取引で頑なにお金自体を使わずに一年間、生きる事にしたということでした。

彼がそれに挑戦した大きな理由は2つです。

①賃金代償としての労働を辞めて代償無しに何かを与える事が出来れば、そこにきずなが生まれコミュニティが出来る。見返りを得るために何かをしてもそうした絆は生まれない。

②現在の経済活動に参加する事で環境破壊や新興国の労働者からの搾取する事に精神的に疲れてしまった。石油には限りがあるし、今のこの生活は持続可能であるはずが無い。自分から何か行動を起こさないと。

実際、マークの行動は当時のイギリスメディアだけでなくアメリカでも大きく取り上げられたようです。彼は自分で厳しいルールを決めて一年間のお金だけでなく化石燃料や肉食からまで全く離れた生活を送ります。

基本一人で、お金から離れて生活するという事はある意味自由とは程遠い生活であるようでした。全てを自分でやらなければいけないという事はとても労力の要る話で、街でパンを買おうと思えばものの数分と100円前後で済みますが自分でやろうと思えば、小麦育てる処からというレベルの話であるわけです。そんな中でも彼は社会との繋がりを切らさずに、自分の信念を人に押し付けるでもなく、時にはアイルランドの実家に帰ったり、フェスティバルに参加したりフリーエコノミーコミュニティに参加しながらお金と関わりの無い生活を送っていくわけです。

マークがブリストル(冬は氷点下6°前後まで寒くなるらしいし雪も降るようなので、積雪の少ない山形県庄内のイメージで読みました)でタダで譲り受けたトレーラーハウスで生活しているノウハウがこの本には詰まっています。ビーガン(卵や乳製品まで食べない厳しいベジタリアン)である彼の生活が生き生きと描かれてる部分は少しだけですが惹かれる処はありました。アウトドアが好きでよく家族でキャンプに行きましたが、全てを自分で調達して四季を通してそれを続けようなんてのは普通に考えたら不可能ですし、ちょっとでも真似をしようとは思えませんよ。

消費に適さないという理由で埋め立てられる食料がイギリスだけで1800万t(生産された食料の3分の1)という話で日本も似たり寄ったりでしょう。それが分解される時にメタンガス(温室効果ガス)が発生するという、ある意味食料が行き渡らないこの地球で不均等過ぎるというのは、同感ではあります。

お金自体について考えさせられた事も確かです。お金というのは生活に欠かせないもので、それの量が足りないと満足に生活出来ない場合がある。お金自体が価値を持っているわけでは無いのに、お金を沢山持っている事が人をはかる尺度になってる事が多々ある事も確かです。今から同じようにお金とおさらば!なんてつもりはありませんが、視点をかえてみることも大事かと思いました。もしかすると本末転倒というか、目的と手段を見失っている処はあるかもしれません。大金を貯める事が目的になるのではなく、少なくとも欲しいものに、やりたい事、ゴールがあるからそれを叶えるためのお金を稼ぐ!と考えれば、いろんな事の見方もかわってくるかもしれません。

マークの考えを全て指示するわけではありません。ここ数年ほぼ毎年のように起こる、大なり小なりの金融危機をみてそれを強欲資本主義のつけであると避難するのは簡単ですが、ジョブスがスタンフォードのスピーチで言ってたように点を結ぶのは振り返る形でしか出来ないのです。前持って事象を繋いでこれからはこうなりますよ!なんてのはだいたい外れます。そもそもマーケットや為替の動向が気になって仕方がない自分みたいな人間が「お金!ダメ!絶対!」みたいな事を今更言い出しても周りの人は、とうとうおかしくなったと思うでしょう。


この本を読んで一番強く思った事は、もし自分の環境が将来、お金と連動しなくなるようなものになったとしたても(ハイパーインフレや通貨危機など)自分が今やってる事と変わりない事を楽しくやれてるのかな?という問いかけのようなものでした。金銭が絡まないで自分の好きな事をやる事で周りの人に役立てて感謝される事ができれ素晴らしい事です。楽しい楽しいではやれてはいない自分の仕事ではありますが誇りを持ってどんな世の中でも価値を提供出来るようなものであるべきだなと思った次第でした。

どれだけ得れるか?よりもどれだけ与えられるか!を考え「もっと多く!」という欲望が中心に回っている世の中で、マークが金なし生活終了の記念に全てタダで行われるフェスティバルを開催した時の昂揚感と参加したボランティアの感動は読んでいて、とても伝わってきました。最終部に提示されたマークのこの経験から得られた事(出版される本の印税をどう使うのか?という事)に対しての彼の回答については、私は現実的でありベストなものだったと思います。この本のキーワードでもあるsustainable world
(持続可能な世界)に繋がる一歩になればいいなと思いました。もし多くの人が自分の出来る事を持ち寄り、信用や評判がお金の代わりになり与えれば与えるほど多くを受け取れる結果となる持続可能なコミュニティが出来れば、今の経済活動に大きな風穴を開けるのは間違いないですね。
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