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「マネーロンダリング」橘玲氏を読みました。

「マネーロンダリング」を読みました。とても面白かったです。橘玲氏のフィクション作品は今回、初めて読みましたがこんなに面白いんだったらもっと早く読めばよかったと思いました。

「残酷な世界で生き延びるたった一つの方法」「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」などの金融系ビジネス本や「マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで」のノンフィクション系作品は読んだことがあって非常に大きな影響を受けましたが、ストーリーテラーとしての、これだけスケール感のある話を書く作家だったとは思ってなくてとてもびっくりしました。


全体を通してはボリュームのあるハードボイルド小説(主人公の秋生が優しく、すこし甘いのがアレでしたが)であり、前半部分は金融小説としてオフシュア投資指南書としても読み応えがありました。後半は破滅型ヒロインの哀しいミステリーとしてもぐいぐいと引き込まれました。あまりにも面白かったので、東野圭吾ミステリー好きの娘にも勧めてたいと思いました。前半の金融スキームの説明部分を読みきれたら、後半の犯罪小説的展開には奴は結構はまりそうな気はしますがね。


9.11があった2001年の話で出版されたのは2002年のようです。書かれてる全てが今も有効なのかはわからないけど、一冊を通しての情報量が凄まじい多くて読み応えがあり過ぎでした。中でも主人公の秋生がレバレッジをかけた上でのNYダウへの投資で負けてしまうところは、とても響きました。

橘玲氏は今年になってから「タックスヘイブン」という金融フィクションをまた出版されてるようです。動くお金も今回持ち出された50億円から1000億円にスケールアップしてるようですし、舞台もシンガポールでブラジルや北朝鮮などが絡んでくるで面白そうなので、早速Kindleで購入して読んでみようかと思います。

煩悩リセット稽古帖を読みました。

某古本屋で偶然手に取ったこの「煩悩リセット稽古帖」、ヘタウマな4コマ漫画集のような表紙でみた目はとてもキャッチーです。基本的に宗教色の強い本は避けているのですが、この本はビビッと来るものがありまして購入し、読み始めてみました。



小池龍之介氏というお坊さんが仏道的心理分析を説法するという内容で、最近はすっかり自己啓発本を読むのに疲れてしまった自分の心に優しく染みてきました。自己啓発本を数多く読みまして、読み終えた直後は燃えるようなモチベーションで新しいコトに挑戦しようと思うのですが、1週間位経つといつもの感じに戻ってしまう事が多々あります。重力に引きずられるかのようにすっかりと元通りです。

新しい情報を得て、新しい挑戦をするコトはとても素晴らしい事ですが、こう足し算を続けていくと余計なモノが周りに着きすぎて動き辛くなる感じがします。この本に書いてあるコトはそれとは逆に余計なモノを取り去っていく感じです。


引用(わたくしたち修行者が、どうしてストレスなく日々生活し、それゆえストレスを解消する必要もないかと申しますと、朝から晩まで、会話をするにしても、食事をするにしても、仕事をするにしても、たウェブサイトを更新するにしても、何をするにしても、脳内に引きこもらず、可能な限り念を込めて没頭しているからです。すると何をやっても充実。ですから、迷いの業を少しずつ浄化し、減らす事が賢明です。p102~103)、

依然、何度かお寺で座禅をする機会がありました。この際、指導してくれた和尚さんは、難しい説明は一切無しで、座禅をするまでの段取りを教えてくれました。型に沿ったうえで自由に座禅をしたらいいですよ…という感じでした。

引用( ここで、「考えない」とは申しましても、考えるのが必要なときは考えなければなりません。ただし、その場合も、あくまでも考えることのみに集中してスパッと的確な決断を下すことが大切なのでありまして、考えながら別の雑念、たとえば、まわりの音に意識を漂わせたり、昨日あったいやなことを思い出したりしてますと、それらの雑念のせいで判断がすこぶる鈍ってしまいます。

ですから、作業をするにせよ、考えるにせよ、何かをするときは、その作業内容と必要な情報のみに意識のターゲットをしぼり、他の雑念に心がさ迷わぬようにすることが必要なのです。

これが出来てまいりますと、一つひとつの情報に対して向けられるエネルギーが、劇的に、ほんとうにびっくりするくらい高まるのを体験できます。(略)

意識というのは、毎瞬、大量の情報処理をしているのですから、本来、ものすごいエネルギーをはらんでいるのです。余計なことに浪費されてるエネルギーをカットして一点のみに集約いたしましたら、たとえ、どんなにつまらなく見えることをやっていたとしても、時間を忘れるくらいの充実感が得れるようになります。これをハピネスのための基礎力と申さずして何と呼べましょうか
p108~109)

ひとつの事に集中するというのは当然の事でありますが、最近はガジェットが常に身の回りにある環境、もちろん使うかどうかは各自の判断によりますが、この本を読むに連れ改めてマルチタスクの弊害について考えずにはいられませんでした。SNSで近況を発信して、それに対して反応をもらうことは楽しいです。しかし、それをやり続けていくと他人と自分を比べることで、妬み的な感情、この本で言う煩悩、怒りの業の蓄積になる部分もあるのかなと思いました。もちろんだからと言ってSNSを止めるという極端に走るのではなくて、使い方を考えることは必要なのかと感じました。

ここ半年あまりアレルギー性の湿疹に悩まされております。市販の薬を飲んで抑えてはいますが、なかなか良くなりません。自分の体のこういう反応というのは、何かを自分に知らせようとしているということなのかと思います。自分のコトというのは意外と、本人には見えない部分があったりします。思いっきりブレーキを踏みながらアクセスを踏んでいるような、無理をしているようなコトも、もしかしてあるのかもしれません。

イライラや不快感にとらわれたら、それが何処から来ているのか、冷静に考えてみて、その根本に向き合えるようになれればいいなと思います。

引用(煩悩は数多くありますけれども、いかなる煩悩も、この、欲望・怒り・迷い、言い換えれば、欲望か嫌悪感か妄想という三毒が組み合わさることによって発生いたします。ゆえに、この三毒をもって根本煩悩と名づけることができるのです。

煩悩とは「煩い」わせ「悩」ませると書きますように、まさにわたしたちの心身にダメージをあたえ、ストレス源になる毒素です。欲望がないと頑張れないじゃないか、とお思いでしょうか。いえ、欲望と意欲は、別物です。欲望や怒りの煩悩エネルギーを燃料にして無理に頑張りますと、アドレナリンが身体を刺激します。アドレナリンの過剰な分泌は、後に強いストレスを残し、心身をぐったりさせてしまいます。
p17)


思うに自分は「こうあるべき」という基準が多過ぎるのではないかとも思いました。それは自分の現状を作ったものである部分があれば、自分の見聞きした情報によって作られてるところもあるでしょう。しかし、その基準的なモノが変に自分を縛ることになったり、モノの見方にバイアスをかけてしまう部分もあります。また、その基準的なモノが強くなることで欲望・怒り・迷いなどの感情に繋がり自分を痛めつけてしまうという悪いループがあるのかもしれません。まあ、なかなか直ぐに変えれるものでもないのでしょうが、出来るだけシンプルに考えるようにしてみようかなと思いました。


小説を映画化することと、家族で本について話したこと

今日の晩飯中に家族で好きな本の話になりました。小説を映画化することと原作の良さを殺すことについて話して盛り上がって結局、両親はハリーポッターの原作を読まずに映画を観て満足してるけど、ハーマイオニーやロンは映画が進むほどに輝きを増してったけど、実際に原作が大好きだった人があの映画を観て、その人のイメージを保てたかというと難しい場合もあるよね…と。

映画化と原作の話からトラン・アン・ユン監督の「ノルウェーの森」は読んだ自分のイメージを壊さなかったよ、という話になって両親の思うティーンネイジャーのうちに読んでおいてもらいたい小説という話になりました。各自、一冊ということで、妻は村上龍の「69」、私は村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を提案、夏休みに試しに読んでみてよ、って話になりました。(本当に読むのかね…)

娘からの提案で代わりに親父は、自分の好きな東野圭吾の短篇小説を読んでみてよ、って話になって先ほどから「犯人のいない殺人の夜」という短編集を読んでます。最初の「小さな故意の物語」っていう短篇を読み終えて、娘と感想を話し合っていますが、こういう糸を通すような可能性の話って現実的にはありえることなんだろうね~とか言いながら、最初のカップルと主人公との関係はほんの少しだけと「ノルウェーの森」が匂ったなと、思ったり、そういう話になりました。

娘の勧めるこの短編集は本人曰く、5回以上読んでて読む度に印象が変わるらしいです。よっぽど好きみたいですね。それほど好きな本なのであれば、自分も読んで感想を話し合いたいと思いました。


晩飯時に本の話になるきっかけだったのが、東野圭吾の新作だったことを思いだしました。犯罪被害者を題材にした「虚ろな十字架」が新聞の新書紹介で取り上げられてて、そこから、各自の好きな本の話になりました。妻子は東野圭吾ファンですが、私は本は読んだことはありませんでした。「彷徨う刃」は映画をTVで観て、娘を持つ父親としては突きつけられる部分はありました。プロットありきの作家なのかな?という先入観もあって、今まで全く読んでいなかったです。

個人的にミステリー小説は守備範囲外で、トリックや事件の盲点的なことにはあまり萌えません。どちからというと事件の背景の人間関係だったり、作家が事件にリアリティを持たせるために盛り込む情報やうんちくに興味を引かれます。またミステリー形式をとっていても、行って帰ってくる話の中での喪失や気付きを追っていく中で読者が癒される部分があるなとも思います。

しかしまあ娘の勧める本なので、じっくりと読みたいと思います。そのあとで奴が自分の好きな本を読んで共感出来る部分があったら嬉しいんですけどね。

あとで、時間がということであったら村上龍の「コインロッカーベイビーズ」と京極夏彦の「姑獲鳥の夏」と「女郎蜘蛛の理」も勧めました。しかし、もし100ページ読んでもピンとこなかったらやめてもいいんだよ、と言って。本にはそれぞれで合う合わないもあれば、読む時のムードもあるからあまり押し付けても良くないと思って。面白くない本を勧められるほどきついこともないですからね。

今月のクーリエジャポンは英国人に「大人の品格」を学ぶ

今月のクーリエジャポンが到着しました。特集は [英国人に「大人の品格」を学ぶ] です。冒頭の英国社会の階級に関する現状と、英国社会を動かしている「名門校」のネットワーク。

現在、英国社会で最大の権力を持つ4人の人物の出身校であるイートン校 (昔、ロンドンで語学学校に行ってた時の週末のイベントでロンドン郊外を回るエクスカーションにイートン校を遠目に観る事も含まれてた)に年500万円以上の学費を払って通わせる大きな理由が「イートン校で得られる良質人脈が、子供の人生を最後まで支えてくれるか」というもので、大変興味深く記事を読みました。

労働者階級以上の現在、成功してると言えるイギリス人の家族の各自の事情を聴くと、優先順位として子供の教育がとても高いことに納得しつつも驚きます。それも両親それぞれ、各自の役割をほぼ平等に果たしているようにみえます。そして、仕事や家族、趣味などのバランスを取りつつ、全てにおいていい感じで毎日を送ってるようです。夫婦関係なんかを後回しにしがちな我々とは随分違うなと思いながら読みました。

英国と日本の共通点を指摘する記事を読みながら、ハンター×ハンターでクラピカが言っていた「品性はお金では買えないのだよ」という言葉が頭をよぎりました。品性方向で在ることについて、近隣国と比べて云々言うつもりはありませんが、あまり感情的にならずにもともとの自分らしく在ることが重要なのかと思いました。

記事として読んで強く感じるのが、父親の家事的な事への協力的な姿勢と母親の仕事に対する姿勢の貪欲さです。優先順位を考えた上で、子育てと自分のキャリアをしっかりと自分で考えてる女性の姿勢を記事で読むにつれ、主体的な姿勢に読んでる自分も背筋が伸びました。



椎名誠の書き下ろし「アイスプラネット」を読みました

中2の娘が新しい国語の教科書を私に渡して「アイスプラネット」って話が面白いから読んでみろというので読みました。椎名誠の書下ろし(教科書用に書き下ろすんですね…)で短いけど、とても面白かったです。おそらくこの教科書を使ってる子供達と同じ年代の中学生だった頃の作家自身の話でした。
ぐうちゃんという定職を持たない母方のおじさんのホラ噺(大袈裟に言ってるけど多分全部本当の体験談)は椎名少年にはワンピースのウソップみたいに胡散臭く聞こえるみたいです。人や馬までも食べてしまうアマゾンのアナコンダや1mの口を持つナマズ。そしてアイスランドでみた人に幸福をもたらすアイスプラネットの話など。
話を聞くときの椎名少年の気持ちの繊細な動きとぐうちゃんの人としての大きさがとても良い読後感をもたらしてくれました。きっとぐうちゃんの影響がなかったら椎名誠さんは作家という自由業を選ばなかったのかもしれないなと思いました。
昔は親戚やいろんなおじさんが周りにいて、ぐうちゃんほどじゃないけど面白い話を聞いた記憶があります。1970年代から80年代にかけては親戚付き合いや地域の親交がまだ残ってた気がします。そういう意味でも自分には懐かしい話でした。親戚付き合いなどが以前と比べて希薄になってしまった今、娘はそういうことはピンとこないんだろうなとも思いました。

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Author:mameippu
毎日を楽しく!投資とランニングとMac、音楽、読書、英語学習、映画など興味は尽きませんが、日々のアウトプットとして。

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